寒菊さんに行ってきました

11/14(月)九十九里浜近くにある「寒菊」さんを訪ねてきました。
ここ数年、どんどん美味しくなっている寒菊さん。その背景を知りたくっていってきたのです。

 

蔵の入り口の門をくぐると、大きな柿の木が実をたくさんつけていました。樹齢200年を超えるそうです。この地下に水があり、この水の力がこの木を育て続けているんだそうです。
寒菊は、この地下水で酒を造っています。

 

社長さんは40代前半で、とても熱心な方でした。大学は化学を専攻されていて、お酒のデータなどについてはかなりの研究家。

設備は、改善に改善を繰り返している様子がうかがえました。

 

写真は、大型冷蔵室の中にある仕込みの様子です。
左側は仕込みタンク。
右側は、”ヤブタ”とよばれる搾り機。
この低温室の中で、仕込みから搾りまですべて行われます。

いままで見た蔵では、この搾り機は仕込みと別の部屋にあります。寒菊さんは、温度による酒の変化を恐れ同じ低温の部屋で一気に搾りまでおこなう。という努力をされています。このあとすぐにびん詰。だから、いつもフレッシュな味わいなんですね。

 

うかがった時、ちょうど一本の酒ができあがる直前でした。このお酒はすでに予約してあるお酒です。
その瞬間にいられたことは、とっても嬉しいことでした。

 

寒菊さんのロゴマークには三つの雫が描かれています。「米」が「精米」され「酒」となってるんです。それを下から支えるように菊の花びらを表していますが、社長さんは「手」を表していると。造りに携わる人、寒菊を愛して下さる人たちの手で包み、支えているということをイメージされているんだそうです。

「酒は人柄がでる」と、米鶴の杜氏さんから教えていただきましたがまさにその通りだと思います。寒菊さんの社長さんは、人柄もすばらしく、未来に目を向けて小さな改善を何度も何度も繰り返されています。
そして人を大事にし、笑顔で元気で酒造りができるよう様々な工夫をしていられます。

未来に向け進化し続ける「寒菊」さん。
その過程を私たちと一緒に楽しんでいただければ嬉しいです。

 

2020年11月14日